ジェンダー・フルイドは意外とコンサバティブ?
Xジェンダーに関する記事を書いた。
miyuki-morikawa.hatenablog.com
Xジェンダーには、中性、両性、不定性、無性の4種類があるが、このうち不定性と他の3つとは違いがあると私は考えている。*1
それは、中性、両性、無性は、従来の男性・女性の枠がベースになっているとはいえ、それを超越する概念であるのに対して、不定性(私のいうジェンダー・フルイド)は、男性・女性の枠内に納まっているということである。
もう少し分かりやすく言うと、中性も両性も無性もどれも、「男性でも女性でも」ない。考え方のベースには「男性って何?/女性って何?」という問いがあるが、そのどちらでもない「新しい性」だと主張しているのだ。
ところが、不定性(以下、「ジェンダー・フルイド」という)は、男性だったり女性だったりするだけのことで、新しい性ではない。
したがって、ジェンダー・フルイドのジェンダー概念は意外とコンサバティブである気がする。少なくとも私はそうだ。
家事をするときは女性モードのほうが気持ちがいい。
仕事は、男性でやるときと女性でやるときがあるが、繊細な思考が必要なときは女性モードでやることが多い。
あほな話をするときは男性モードのほうがいいし、共感的な話をするときは女性モードのほうがいい。
ファッションについては、ユニセックスとかジェンダーレスとかではなく、男性モードなら男性ファッション、女性モードなら女性ファッションだ。*2
なんて陳腐化した男女感だと自分でも思う。自分は性差別主義者だと悩むことも多い。
まあ、この辺はトランス・ジェンダーでも個人差が大きい。たとえば、MtF(男性だけど女性に変わりたい)だから家事も大好きという人もいれば、そうでない人も多かったりする。
なので、ジェンダー・フルイドでもいろいろだと思う。サンプルが少ない(少なくとも私の周りには見当たらない)ので、多様性が見えないのだけど。
だけど、コンサバティブな男女感を持つ人が多いのは予想できる。そうでないと変わる喜びも少ないからだ。