ジェンダーレスな人たち
ジェンダーレスな人たちが最近話題だ。テレビでもよく見る。
男子も女子も美しい。美しいことはいいことだ。
ただ、どうしてもジェンダーレス男子は女子に寄せるし、ジェンダーレス女子は男子に寄せるもののよう。
本当のど真ん中の中性的ファッションというのはなかなかないものだと言える。
最近の流行でもあるが、日本では割と伝統的だ。
古くは平安貴族にも中性的な男性がいたし、寺院のお稚児さんは言うまでもない。武士でも衆道は盛んだった。
男性同性愛と区別が難しいのだが、いわゆる「受け」の側は「若衆(わかしゅ)」などと呼ばれ、「第三の性」の扱いだ。なので通常は、元服を済ませて「男」になると、同性愛の相手にはならない。
こういう風習が、歌舞伎につながり、宝塚につながっているのだ。
ジェンダーレスも日本の場合は、そういう流れの中で捉えることは可能だ。
「Xジェンダー」という言葉が日本発ということを鑑みても、日本には「中性(第三の性)」文化の伝統があるからと言ってもいいと思う。
ただ、今どきのジェンダーレスが昔と違うのは、セックスのにおいがしないことだろうか。