【入門】3. どうやってカミングアウトできる女性を作るか
女性装をしてふらふらと一人でお出かけしたり、女子たちと遊んだりしたい中高年のための女性装入門です(詳しいコンセプトはこちらに)。
最大のコツは女性のメンターを持つなどと述べましたが、そもそもどうやって女性にカミングアウトしたらいいのかとお悩みの方も多いのかなと気づきました。
カミングアウトする前に友達になることですね。あたりまえですが。
ん? それが難しい?
実は女性と友達になるのは、それほど難しいことではありません。
私自身、恥ずかしながら申し上げると、10代の頃は恋人はおろか、女性の友達さえおりませんでした。
女子と話をするのが、本当に恥ずかしかったんですね。
大学生のとき、中学の同窓会で言われましたもん。「中学のとき、口をきいたことなかったよね」と。
大学時代は、女子もいるサークルに入ったので、さすがに口をきくことはできるようになりましたが、それでも意識してしまって、結局彼女ができませんでした。
ようやく彼女ができたのは、なんと卒論を書き終わってから。卒論試問というのがあって、順番待ちをしていたときに同じ研究室の女子がいたんですね。
お互い暇を持て余していたので、じっくり話すことができて、勇気を出して「バレンタインデー、暇?」と聞いたら「うん」というので、デートしたのでした。
彼女とは卒業後の勤務先が遠かったのもあって、数ヵ月後に別れたのですが、その後は10代のリベンジということで、次々女性とお付き合いしました。
0を1にするのは難しいが、1を10にするのは簡単というのは本当のことなんですね。
話が飛んでしまいましたが、しかし0を1にするのは難しいというのは、カミングアウトも同じことで、1人できてしまえば、どんどんできたりするものです。
で、問題は1人目です。
こんな私でも女性の友達が作れるようになったのですから、あなたもぜんぜん問題ありません。
それによく考えたら女性の友達がいない人のほうが少ないかもしれません。
とはいえ、カミングアウトできるような友達となると、なかなかいないのではないでしょうか。
では、カミングアウトできるような女性の友達をどうやって作ればいいのでしょうか。
それには女子力をつけることです。
なよなよしろということではありません。今までもなよなよしていたなら問題ありませんが、急になよなよし始めたら、それこそ逆効果です。キモイと言われておしまいです。
私自身、男モードではなよなよはしていません。いや、女モードでもあまりなよなよしていませんし。
たとえば料理の話題ができるというのはいいのではないでしょうか。
いわゆる「男の料理」ではダメです。あれは作るのはいいけど、高い材料を買ってくるとか、片付けしないとかいうことで評判悪いです。
そうではなく、普通にスーパーで安い材料を買ってきて、既に冷蔵庫にあるものと組み合わせながら、ちょっとした工夫でおいしくする。得意料理は肉じゃがとか唐揚げとか、そんなんがいいんじゃないでしょうか。
オリジナルサラダなんかがあると最強です。
料理が苦手なら、掃除とかでもいいです。
別に性役割云々ではなく、女子はそういう話題がそもそも好きなのです。
ですが、いきなり化粧品とかファッション、ましてやランジェリーの話などはやめておきましょう。そういうことはカミングアウトして受け入れられれば、いくらでもできます。
あと、こちらのほうが重要ですが、共感的な話し方をすること。相手の話をさえぎるなんてとんでもない。アドバイスなんかもってのほか。
ダラダラ話していて要領悪いななどと思って、「それって、こういうこと?」などとまとめ始めるのもいけません。仕事じゃないんだから。
ああ。なんか女性差別と言われそう。
でも、とりとめなく、相手を否定せず、ダラダラと続いていくのが女子トークというものなのです。
むしろあなたもダラダラするのです。
そもそも男性が、さえぎったり、要領よくまとめたり、アドバイスをしたりするのは、いいかっこをしたいから。できる自分をアピールしたいんですね。
そういうプライドにまず気づき、そして捨て去りましょう。
それができないと、彼女はできるかもしれませんが、女性の友達はできません。できても続きません。
さて、私はこうやって女性の友達を作り、カミングアウトしてきました。忙しい職場だったので、会社の後輩なんかにもずいぶんカミングアウトしました。
リスキーですね。笑
やってみたら平気なものですが、とはいえ職場によっては命取りかもしれません。おすすめはできません。
そこで私がおすすめするのは、水商売の女性へのカミングアウトです。
水商売の女性たちは偏見がない人が多いので、しやすいのです。
しかしいきなりカミングアウトしても不発に終わるかもしれません。
まず、あまり高くなくて、月1~2回ぐらい通えるお店を探しましょう。
そして、彼女たちと、先ほどの要領で「女子トーク」できるようになりましょう。
変な男のプライドを拭い去れないお客が多いなか、あなたは癒やしになるはずで、喜ばれます。
もちろん男性としてモテたいなら、男のプライドも実は重要です。しかし中途半端ではいけません。モテる男と友達は両立しません。
あなたの目的はモテたいのではなく、女性の友達を作ることだったはず。
集中しましょう。
で、これは友達になれたなと思ったら、あなたの女性装写真を見せませしょう。もちろん、きれいなやつですよ。多少の加工はもちろんありです。
その反応を見て、関心を示しているようなら、カミングアウトします。
「何これ?」と嫌悪感を示すようなら、「いやいや、友達が・・・」などあいまいにして引っ込めましょう。
しかし、私の経験では嫌悪感を示されたことはありません。「え? 奥さん?」とか言われることがほとんどです。
がんばってね!