揺らぐ性を生きる~私はジェンダー・フルイド

ジェンダー・フルイドという概念を1人でも多くの方に知っていただきたく、いろいろと書いております。

ポジションの確定は分断のはじまり

この記事、

LGBTQの先鋭的な問題を浮き彫りにしていると思います。

rollingstonejapan.com

人間、自分のポジションを確定したい

という欲求を持っています。

そのためには、

ポジションの名前が必要です。

 

あたしの場合で言えば、

ジェンダー・フルイドという名称を知って、

自分のポジションを得ることができました。

このことで、あたしの心は安定しました。

 

ですので、

LGBTQの人たちが、

自分のポジションの名称について

こだわるのはよく分かります。

 

バイでもパンでもどっちでもいいじゃん?

というのは、

当事者の不安を理解できない人のセリフ。

 

でも、名称はカテゴリを作るから、

一方で排他性につながる怖れがあります。

ジル・Bの言葉を借りれば、「呼び名が増えているのは団結の証なのかしら? それとも分断の象徴? わからないわ」

この懸念は、けっして杞憂ではないのです(*1)。

*1:ジル・Bが「わからないわ」と言いながら、「分断の象徴」になることを懸念しているのは明らかです。