普通に真面目な人間同士が憎しみ合う
朝から考えこんでしまいました。
私は性(ジェンダー)に関していえばマイノリティだと思っています。
なので、私自身はLGBTには当てはまらないのですが、「LGBTは非生産的」みたいな発言には憤りだけでなく、恐怖さえ感じます。
しかし世の中には、「マイノリティや社会的弱者にばかり税金を使いやがって、普通に真面目に生きている我々は貧しくなるばかりだ」と思っている人もたくさんいて、そういう人たちは「LGBTは非生産的」という言葉に共感を覚えているのかもしれません。
で、実際にこういう人たちは「普通に真面目に生きている」と思うんです。だからこその憤りだと思うんですね。
ただマイノリティや社会的弱者を虐めたいだけのサディストはほんの一握りです。誤解を恐れずに言えば、動物を虐待するのと同じで、真面目でまともな人にはそういうことは無理(そうじゃないよという心理学実験がありますが、実は怪しいという話も聞きます)。
マイノリティのほうだって、「普通に真面目に生きている」のです。
ですから、お互い自分の立場を隠して、普通に出会って、普通に話をすれば共感できることのほうが多いんはず。
しかし、マイノリティの話題になると、収拾のつかない争いになってしまう。
人間の本能にねざす永久に変わらないことなのでしょうか。それとも進歩することで変わっていくものなのでしょうか。
私はこの問題に関しては悲観的で、少なくとも私が生きているうちは変わらないように思います。