揺らぐ性を生きる~私はジェンダー・フルイド

ジェンダー・フルイドという概念を1人でも多くの方に知っていただきたく、いろいろと書いております。

若い頃は想像もしていなかった

私、恥ずかしながら、本日アラカンとなりました。

早いといえば早いですし、しかし振り返るといろいろなことがあり、長いといえば長いのです。

少なくとも10代の頃は、こんな歳になっても女性装を続けているとは想像もしていませんでした。

大学に入ってから7年間は、諸事情があって中断しており、このまま一生しないかもと思ったこともありました。

結局、婚約破棄を機に、女性装の世界に本格デビューしたのですが、40代になったらやってられないだろうなと思っていました。

なので逆に30代は頑張りたいなということで、結婚前に妻に打ち明けたりもしたのでした。

 

それが、それが、アラカンになっても続けているなんて。

しかも、昔よりも盛んに、しかも大胆になっているなんて。

 

20代の頃などは、女装外出なんて怖くてできませんでした。

当時の風潮もありましたし、何しろ身長も178cmありましたし、履ける靴を探すのも大変でしたし・・・。

 

それから世の中は、ずいぶんと変わりました。

女性装した人がテレビの人気者になり、「男の娘」なんていう若い人たちが街の人気者です。

私のような「大女」が電車に乗っていても、いちいち誰も振り返りません。少なくとも東京近郊であれば。

あと、50代、60代の女性が若く美しくなりました。ほんの30年前には、「初老」と言われていた年齢です。今は本当にお美しい人が増えていて、初老だなんてとんでもない。

 

ということで、私も一生続けたい、それどころか、もっとフェミニンになっていきたいなと想いを新たにしております。

 

さらに、好きな格好をするのは、もちろんTPOというものをわきまえる必要はありますが、人間の権利だと思います。そういう権利が守られる世の中にしていければなとも思っています。