揺らぐ性を生きる~私はジェンダー・フルイド

ジェンダー・フルイドという概念を1人でも多くの方に知っていただきたく、いろいろと書いております。

社交ダンスに行ってみました

昨日は、近所の女友達のお誘いで、社交ダンスの会に行ってきました。

もちろん女モードで、これも初体験です。

なんでそんなことになったかと言うと・・・

 

近所にあるYという飲み屋さん。女モードでしか行ったことがなく、いまさら男モードでは恥ずかしくて行けないお店です。

常連さんはみな顔見知りで、その中に仲のいい女友達が何人かいます。

 

ある日、マスターと2人きりでお店のテレビを見ていたときに、フラダンス教室が取材されていました。

「私、フラダンスやってみたいんだ。もちろん女性のほうで」

とマスターに言うと、

「なら、Sちゃんが習いに行ってるから聞いてみるよ」

とのこと。

 

翌週の月曜日に、そのSちゃんがやってきて、私はフラダンスの話になるかと思ったら、なぜか「社交ダンス、やってみない?」ということになったのです。

実は、Sちゃんは社交ダンスもやっていて、ダンスの先生とも飲み友達。それでダンス会の集客の手伝いをしていたのでした。

その日は、ダンスの先生もいて、熱心に誘ってくれました。

 

社交ダンスといっても、私は大学1回生のときに、社交ダンス部の友人に誘われてダンパに1回だけ参加したきりです。ボックスも覚えられなかったというレベル。

なので、あまり気が進まなかったのですが、せっかくのお誘いなのに、1度も参加しないで決めつけるのはいけないと思い、参加することにしました。

これが男モードなら即座に断ったと思います。女同士はつきあいも大切にしないといけません(やや面倒ですけど 笑)。

それに正直、ダンスのあのひらひらのドレスも着てみたいなあと思いましたし。

 

何をするのかもよく分かりません。とりあえずTシャツとスカートとパンプスでいいというので、その恰好で行きました。

私はダンス教室みたいなのをイメージしていたのですが、そうではなく、上手下手はありますが、一応ステップをマスターしている方々が実際に踊るのが中心の集まりでした。

 

社交ダンスをたしなまれる方々ですから、全般に年齢層が高く、平均すると70代前半というところでしょうか。

みなさん、楽しそうに踊っておられて、見ていてほほえましいものでした。

特に女性はみなさん、きらびやかなドレスをまとっておられ、いくつになっても女性は女性なんだなあ、私も見習わなければなあと思いを新たにしたのでした。

 

ということで見ている分には元気をいただけるものではあったのですが、まったくステップを知らない私には楽しめる場ではありませんでした。

途中で、Sちゃんと先生がマンボのステップを教えてくれましたが、ほとんどは座ってみておりました。

 

問題はやはり身長です。参加されている殿方は、高齢なこともあってみんな私よりも背が低いのです。

自分より背が高い女に教えてやろうという人はあまりいません。それにたぶん中身は男だとばれていたことでしょうし。笑

それ以前に、私自身が殿方と踊るイメージがありません。なので私自身も拒否オーラを発していたのだと思います。

 

私は、女性の恰好で女性と踊りたかったのです。しかし、そのような場ではありませんでした。

Sちゃんも先生も熱心に誘ってくださるので、そういうのもアリなのかなと思ったのですが、社交ダンスの世界はジェンダー観が実に古風でありました。

 

ということで、せっかく女性モードで初めての社交ダンス経験でしたが、最初で最後になることでしょう。

 

Sちゃんにはだいたい以上のようなことを伝えて、理解してもらいました。

で、改めて

「フラダンスの先生に、中身は男だけど女モードで踊りたいという人間がOKか聞いてみて」

とお願いしたのでした。