揺らぐ性を生きる~私はジェンダー・フルイド

ジェンダー・フルイドという概念を1人でも多くの方に知っていただきたく、いろいろと書いております。

センター分けは自信の現れ?

昨晩、「女子的生活」DVDの特典映像を見ていました。 

 

主人公・小川みき役の志尊淳さんのインタビューの中で「センター分けは自信の現れ」という発言がありました。

言われてみたら、そうだなと思い当たりました。

 

女性装をする男性にとって、少しでも「男」を消したいという気持ちはとても自然なものです。

で、どうするかと言うと、初心者は普通、前髪を垂らすのです。

私も眉毛の手入れができなかった(*1)頃は、当然ながら前髪を垂らして、眉毛を隠していました。

眉毛を隠すだけでなく、前髪を垂らすほうがやはり可愛く見えるのです。(*2) 

 

それが今では基本的にセンター分けです。眉毛を整えるようになったので、そのほうが女性らしく見えると思うからです。

けっして美人ではありませんし、背も大きいので、「男が女の格好をしている」と思う人のほうが多いでしょう。だから「女性としての自信」があるわけではありません。

ですが、背筋を伸ばして歩くようにしているのと同様、堂々としたいのです。

「男」が女性装で街中をうろついたり、電車に乗ったりすることが悪いことではないという自信があるからです。

 

女性もたぶん、前髪を垂らす人の中には自信が足りない人もいるのだと思います。

 

しかしそうだとすると、「女子的生活」を見た人の中には、最後にみきが髪を切って、前髪を垂らしたシーンに違和感を覚える人もいるかもしれません。

実はあれには伏線があって、注意深く見ていた人には分かるようになっています。わからない人はDVDをぜひ!

 

それにしても、ラストシーンのみきの顔、本当に可愛かったですね!

 

*1:スキルもありますが、それよりも対外的な印象を恐れていたのです。今は眉毛を整えるのも、すね毛を剃るのも自由になりました。

*2:お稚児さんが前髪を垂らしていたのもそのせいかもしれません。