テレビ業界は差別の温床
この記事の中に3つ参照先があったので、それぞれコメントしたい。
今回は2つめの、この記事に関して。
有料記事ということなので、無料で見えている範囲だけにコメント。
性的マイノリティー(少数者)への理解が国内でも進みつつある中、テレビのバラエティー番組での取り上げ方が当事者らを生きづらくさせているとの指摘が出ている。昨年、文筆家の能町みね子さん(37)が日本テレビの番組内で「オネエタレント」として紹介され、抗議した出来事があった。
これは、女性装の東大教授である安冨歩さんも同様のことを、ご著書である『ありのままの私』に書いていた。
この種の「オネエ扱い」というのはよく行われます。たとえば日本テレビの『スクール革命!』という番組にビデオで出演したのですが、その日は「オネエ特集」で、私は「東大教授をやってるオネエ」という扱いでした。
このロケではわかりやすい「女性差別」を体験しました。『アウト×デラックス』のロケで協力してくださった友人の女性が、わざわざ仕事の合間に来てくださったのですが、男性ディレクターの態度があまりにもひどかったので、途中で彼女は腹を立ててしまいました。というのも、私たちが喫茶店でお茶しながら喋っている設定でロケしていたのですが、ディレクターのしてくる質問が、いちいち下らない。「女の子って、こういうもんだよね」というステレオタイプを露骨に押しつけてくるのです。(『ありのままの私』より)
『ありのままの私』は2015年発売。上の有料記事は2015年8月の出来事。
どちらも3年経っているが、有料記事のほうが2018年6月14日の記事からリンクされているところを見ると、テレビ業界はあまり変わっていないのだろう。
テレビというのは、古い価値観に基づいた「無意識の差別」がとても多い世界だ。