8%もいるのに8%しか学んでいない―『レインボー始めました』
『レインボー始めました LGBTが生きやすい社会へ』(朝日新select)を読んだ。
社会の無理解や無支援に苦悩する性的マイノリティの事例や自治体の取り組み、そして提言が載せられた小冊子だ。
生物的には「女性」の事例が多いのが特徴。
同書のエピソードによれば、王子様が王子様にひとめぼれして結婚するという絵本を子供たちに読み聞かせたところ、「色んな家族がいるんだね」とすんなり理解したそうだ。
「子供の方が、先入観も持たず自然と理解できるのかもしれません」(竿本有紀さん、39歳、和歌山県御坊市)
だからこそ、子供時代からの教育が大切だと思う。
しかし、学校の授業では「男の人は女の人を好きにある」と先生が「平気」で教える。
13人に1人は性的マイノリティの時代。こういう先生は一生に何人の児童・生徒を傷つけるのだろうか?
宝塚大学看護学部の日高康晴教授が2011年~13年にかけて実施した調査では、大学や短大などで同性愛や性別違和について学んだ教員はわずか8%。
今はもう少し増えていると思うが、学んでも理解できない人が大半だと思う。
今後も傷つきながら育っていく子供は後を絶たない。