無理解が人を追い詰める
とてもとても哀しい話(T_T)
簡単にまとめる。
Aさんというゲイの大学生が、友人のZさんに好きだと打ち明けた。Zさんは気持ちは受けられないが、今まで通り友達でいようと言った。
それは問題ではない。その後Zさんが、LINEの友人グループ(もちろんAさんも所属)で、Aさんがゲイだとばらしてしまったことが問題だった。
Aさんはパニック障害になり、その後自殺してしまった。
Aさんは、一橋大学のハラスメント相談室にも行くのだが、そこでは、「性同一性障害」を専門とするクリニックの受診を勧められたという。
同性愛と「性同一性障害」は別の事柄だ。自分のことが理解されていないと感じたであろう彼の気持ちを考えるとやるせない。
2015年。ほんの3年前の話だ。
一流と言われる大学の相談室がこの程度の理解だったなんて、信じがたいことだ(その後一橋大学は大きく改善に努めている)。
もちろん相談員に悪気はなかったのだろう。
Zさんにもたぶん悪気はなかったのだろう。自分は受け入れたし、友達も受け入れると思ったのかもしれない。
だがAさんはショックで心に変調をきたし、自殺してしまった。
自分にされたカミングアウトを他の人に公表することは、「アウティング」と言って、絶対にやってはいけないことだ。
無理解が人を追い詰めて、場合によっては殺すこともある。
私は被害者はもちろん加害者も、一人でも減らしたい。
Zさんも一生心の傷を背負うだろうから。