揺らぐ性を生きる~私はジェンダー・フルイド

ジェンダー・フルイドという概念を1人でも多くの方に知っていただきたく、いろいろと書いております。

日本はなぜ憲法改正が難しいのか?

馳さん、守旧派か? と思ったのですが・・・

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まあ慎重派ということですね。

 

同性婚を認めることは憲法改正を伴うというのは、実際そうなのかもしれません。しかし、それは現実的ではありません。といのは日本の憲法を改正するのは、ほとんど不可能だからです。

 

同じ敗戦国でもドイツの憲法は戦後60回ぐらい改正されているのに、日本の憲法は1度も改正されていません。それ以外の国でも憲法改正は珍しいことではありません。では、なぜ日本は改正がないの?

 

これにはいろいろな理由があるのですが、日本の憲法というのは、諸外国と比べると本当に基本的なことしか書いていないので、改正の必要がほとんどないんですね。

9条に自衛隊明記と言いますけれど、明記しなくても自衛隊が違法ではないので(法学論議としては異論はあるでしょうけど、現実として)、変える必要が本来ないのです。

むしろ自民党は、自衛隊を違法と思っているのかと、あたしなどは勘ぐりたくなります。諸外国のはもっと細かいので、時代と合わなくなれば改正せざるを得ません。

 

改正規定が厳しすぎるのも、改正されなかった理由です。国会の3分の2以上、国民の過半数が賛成しないと改正できませんが、極めて困難です。しかも国民の過半数の意味も、決め方も曖昧です。手続きがはっきりしないのですね。

 

なので、馳さんが慎重なのは分からなくもないのですが、同性婚を認めるために憲法改正なんて話になると、これはもうほぼ不可能ということになるでしょう。