普通であることの意志
いまの私にしっくり来るなと思いながら、こんな本を読んでいます。
面白い(^O^)
岸政彦さんは、市井の人たち、特に弱者やマイノリティと言われる人たちへの取材調査をする社会学者です。
聞き取ったことをベースに社会学の論文にまとめるわけです。
ですが、論文の材料にはならないけれど、心に残ることもたくさんある。そういうことをまとめたエッセー集です。
「普通であることの意志」というタイトルのエッセーに心を引かれました。
かなり高齢のクロスドレッサーのブログから、いろいろ考察したものです。
そのクロスドレッサーのブログ記事が、ひたすら「普通」なんだそうです。そこに名所旧跡の風景写真が入って、「彼女」の写真が合成されているとのこと。
「そう」とか「とのこと」とか、伝聞で書いているのは、URLが分からないから。見てみたいなあ。
で、異性装への言及がまるでないんだそうです。
クロスドレッサーのブログで、これは珍しすぎるというか、唯一無二ではないでしょうか。
そこに、妙に心を引かれました。
だから、どうするという話ではないのだけど。