揺らぐ性を生きる~私はジェンダー・フルイド

ジェンダー・フルイドという概念を1人でも多くの方に知っていただきたく、いろいろと書いております。

もったいないな~

銀座のYというラウンジによく参ります。

東京での取材や打ち合わせの帰りに寄るときは男性モードですが、自宅からだと女性モードで行くことがほとんどです。

最近は、女性7、男性3ぐらいでしょうか。ママはもちろん、お店のスタッフも常連さんもすっかりミユキに慣れました。笑

 

女性装が趣味の方は、どこでも一定の割合でいるものでして(私は趣味ではなくなりましたが)、Yのお客様にもいらっしゃいます。

私より10歳ほど年上の方がそうで、仮にIさんとでもしておきましょう。

 

2年近く前でしょうか。私が女性モードでYに出かけたとき、Iさんがいたらしいのです。その辺の私の記憶は曖昧で、全部Yのママから聞いた話です。

私を見たIさんは、かなりショックを受けたのだそうです。

銀座の普通のラウンジに女性装で現れる客はまあいませんから、Iさんが驚くのも無理はありません。

しかも都内にいくつかある女装者用のルームで着替えてきたわけではなく、家から電車に乗ってきたと聞いて、Iさんの驚きは尊敬に変わったのだと言います。

 

Iさんは完全に「お店派」(女装者の集まるバーなどで弾けるタイプ)で、お店の近所で外出したことはあっても、電車に乗るなんてとんでもないと思っていたとのこと。

刺激を受けたIさんは、ママに頼んで、一緒に外出してもらったそうです。

 

私はこの話を聞いてもったいないな~と思いました。

Iさんは身長160cm代で、178cmの私に比べたらはるかに有利です。体型も太りすぎず、痩せぎすでもなく、女性装にはうってつけの体型です。

 

年齢が高いのも逆に有利なのです。

これが20代、30代だと、男性と女性ではかなり違うので、かなり綺麗な子でないとすぐに男だとばれます。

いや、まあ綺麗でもバレるのだけど、そうでないとダメージが大きいというか・・・

これが50を過ぎると、おっちゃんもおばちゃんも大差ないのです。おばちゃんには失礼と思うのですが、本当のことです。

 

そうこうしているうちに、Iさんはガンになってしまいました。どのぐらいのステージまでかは知りません。治してまた女性装に励んでほしいと思っています。

しかし、ママの話によればかなり弱っているらしく「俺、もう女装もできないかもしれない」と嘆いているそうです。

 

私は、この記事に書いたように女性装ライフを満喫しています。

miyuki-morikawa.hatenablog.com

身長178cmで、体重はここには書けないけれどかなり重い私です。バレている自覚は十分あります。

これにはコツがあるのです。

私よりも女性装外出に有利なIさんが満喫できていないのは、そのコツを知らないからです。なので自信が湧かないのです。

 

世の中のほとんどの男性は女性装に興味ありません。興味がある人は、たぶん1%ぐらいだと思います。それでも全国に50万人ぐらいはいる計算になります。

その中に、昼間から外出やショッピングを楽しみたいという人がどれぐらいいるかは分かりませんが、相当な数の人がいると思うのです。

 そこで、対象はあくまで中高年になりますが、そういう方々のために「コツ」をお伝えしたいなと思いました。週1ぐらいのペースで書いていこうと考えております。

 

人生100年時代と言われていますが、でもそんなに先があるわけでもないのです。

したいことをして、楽しく死んでいきましょうよ。

死ぬ間際に、思う存分女子を楽しみたかったと後悔しても、さすがにそれは悔やみ切れないですから。