こういうのはもうどうしようもない
小野美由紀さんは、好きな若手の作家さんです。
先日、彼女が怒っていました。
小野さんの気持ちは、私には当然共感できるものです。
しかし私は、こういうオヤジはもう放っておくしかないと思っています。
このオヤジさん、いくつかはよく分かりませんが、初老というからには60歳は超えているでしょう。
一部の例外を除いて、60歳を超えた人を変えるのは、まず無理です。
1950年代に「太陽の季節」を見て、石原裕次郎に憧れていた人たちの多くが、80歳を超えています。この人たちは、自由奔放に憧れてもいたわけです。
しかし、いまや軒並み頑固オヤジじゃないですか。「ご意見番」などとおだてられて、テレビでアナクロなコメントを発しておられます。
なにしろ作者の石原慎太郎氏も、本人はかなり自由奔放で無責任ですが、人の自由はあまり快く思わないパワハラ・セクハラオヤジです。
"Don't trust over thirty."(30歳以上を信じるな。)とのたまっていた団塊世代も同じです。まあ、これはご自分たちが30歳になったときのエクスキューズだったのかもしれませんが。
私はゲイではありませんが、性的マイノリティとして小野さんのお怒りはうれしく思います。ですが、こんなオヤジは放っておいて、その怒りを次の作品に昇華させていただくことを望みます。
ところで、私はレズビアンで性自認が男性よりの人(*2)の友達がいました。
その人(見た目は男性です)に誘われて、一度ゲイの集まるクラブイベントに参加したことがあります。
女性装の人はいないピュアな(という言葉も適切ではないかもしれませんが)男性同性愛者の集まりでした。
これが、おしなべて美的センスが高く、こぎれいな男性ばかりだったのです。
たぶんシスジェンダーでヘテロな女性が見たら、「こんなところで男同士で愛し合っているから、すてきな男性になかなか出会えないんだわ」とお怒りになるようなイベントです。
BL好きなら大喜びでしょうけれど。笑
私も女性装はせず、男モードで参加しました。パートナーはいないので、さきほどのレズビアンの友達と二人でただ踊っていました。
後日、DJの方(もちろんゲイで、レズビアンの人の友達です)が、私のことを「素敵な人ね」と言っていたと聞きました。
ゲイではない私ですが、悪い気はしませんでした。
「ゲイがいてもいいけど、好かれたらキモい」と言っていたオヤジさん。大丈夫です。あなたが相手にされることはまずないでしょうから。笑