男性が「恐い」
女性装が日常的になり、一人で飲みに行くときの半分ぐらいは女性装です。
女性装のときは、本当の女性の気持ちは永遠に分からないのだけど(*1)、なんとなく気持ちも女性的になっています。
脚を開いて座らないとか、背筋を伸ばすとか、できるだけX型に躰を使うとか、声を高めにするとか、口を押さえて笑うとか、そういうことに気を配っていると、男モードのときの感じ方とはかなり違ってくるのです。
まあ、周りの人からは「オカマっぽい」と思われているだけかもしれませんが、そんなことを気にしている余裕はありません。
疲れ果てると開き直って、男モードに戻ってしまうこともあるのですが、それも最近はだんだん減ってきています。
さてそのようになると、お友達ならいいのですけど、見ず知らずの男性が恐くなってきます。
襲われるのでは、というのはさすがにこの歳ではありません。そんなことがあったら、むしろちょっと嬉しいかもぐらいの感じです。笑
これでも40代前半ぐらいまでは・・・(以下、自粛)。
何がどう恐いかと聞かれると説明が難しいのですが、何となく機嫌を損ねないようにと気を遣ってしまいます。
ちょっと前に、お店で腕をなでられて抵抗できなかったという話を書きましたが、少しぐらいのことだとあいまいな笑顔で対応してしまいます。
あまりしつこいときでも、目でマスターだったりママだったりに頼ってしまいます。自ら声を荒げるようなことは余程の場合です。
セクハラや痴漢に対して、女性がその場で何も言えないというのはこんな感じなのでしょうか?
だったら一人で飲み行くなと言われそうですが、そこはそれ、最終的にマスターやママが助けてくれるお店が中心です。
銀座のお店なんかでも、根っから紳士的な男性は珍しいです。どこか子供で、なのでがさつな人が多いです。
セクハラ的なことをすぐに言いますし、とつぜん機嫌が悪くなることもしばしばあります。
男性は、「女性は論理的でなく感情的で、何に怒っているのかさっぱり分からない」とよくいいますが、男性も大差ありません。
この男、なんで急に機嫌が悪くなるの?と、これは男性モードでも思うことしばしばです。
男性モードのときは簡単に対応できるのですが、女性モードのときはそれが恐くなるのです。
本当の女性はどうなのか分かりませんが、私が男性モードのときのような対応をすると、少なくとも「気が強い女だ」とは言われることでしょう。
たまに本当に紳士的な男性に出会うとホッとします。そういう人は、余計なことは言わず、ただ親切で、思いやりがあります。じろじろ見るわけでなく、でも何となく気に掛けてくれるのです。
このようにすれば簡単にモテる(だって、あまりにも少ないから)のに、余計なアピールをしたがる子供な男が多いんですね。陰で女性たちにいろいろ言われていますよ。笑
私は女子トークに参加させてもらえるので、それは断言します。
まあ、子供っぽい男がかわいいという母性に満ちあふれた女性もいますので、その辺りはなかなか難しいのですけど。
*1:女性同士でも「他の女の気持ちなんか分からないわよ」と言われそうですが。