揺らぐ性を生きる~私はジェンダー・フルイド

ジェンダー・フルイドという概念を1人でも多くの方に知っていただきたく、いろいろと書いております。

ジーンズ初体験

前回、初体験の話を書いた。

miyuki-morikawa.hatenablog.com

そのせいか、昨日も初体験をしてしまった。

 

白とスカイブルーの横じまのカットソーを買ったのだけど、合うスカートがない。

実はそれに合わせて、ワイドパンツを1つ買っていたのだけど、それが部屋着っぽい質感で、外に着ていくのは少しはばかられる。

そもそも女の恰好で外に行くのははばかられないのか?というツッコミはなしでお願いします。ちょっとでも違和感がないように気を遣っているのです。

 

とはいえ、カットソーは着ていきたい。

そこで合わせたのがデニム、いわゆるジーンズであった。

 

最近レディスのジーンズばかりはいている。伸縮性があって楽だから。

よく男性はレディースのジーンズをはくとお尻が余るというけれど、そんなこともないようだ(たぶん)。

なので、女モードでも、どうせレディースだし、ジーンズでもいいのではと思ったのだった。

 

ただデニムには苦い思い出がある。

もう10年以上前、私は新宿5丁目からちょっと住宅地のほうに入っていたところにあるマンションの1室にロッカーを借りていた。

女装クラブが経営している、共同利用の着替えルームだ。

こういう場所の話も面白いのだけど、今回は割愛する。

 

住宅街とはいえ新宿である。住人のみなさんは寛容だ。男か女かよくわからないがたぶん男という連中が歩いていても気になさらない。ときどき気軽に話しかけてくる住人さえいる。

それで油断していたのだろう。

昼間だった。マンションの前にあるコインランドリーの外にあるストールに座って、洗濯が終わるのを待っていたら、田舎から来たと思われる女子高生の2人組が歩いてきた。

距離は50mはあったと思うのだけど、そこまで聞こえる大きな声で、

「オカマだ! 気持ちわるーい」と言ったのだった(´;ω;`)ウゥゥ

 

そのときはいていたのがジーンズではなかったが、デニムスカート。

確かに色っぽくない恰好であり、こういうのはばれやすいのだなと思ったのだ。

このことを考えると、スカートならぬパンツで出かけるなんて、それこそ勇気がいったのである。

 

まあ、いつものように何事も起こらなかったのだった。「初めての××××」なんて、やってみればそんなもの。

それどころか、知り合いの誰もがそのことを話題にしなかったのである。

 

初めてジーンズで外出したんだよ? 「ミユキちゃん、パンツって珍しいね」ぐらい言ってくれてもいいんじゃない?

 

ということで、6月22日はジーンズ記念日。

あとの初体験日も全部記念日にして、毎年祝おう。