「おっさんずラブ」切な面白かった!
ネットで話題騒然のドラマ「おっさんずラブ」が6月1日に終了した。
昨年末にBDを買ったせいで、録画したドラマを見る機会が増えた。
これもBDがなければ見ていなかっただろう。
そういう意味で視聴率なんて、深夜番組とドラマに関してはあてにならない。
両方にあてはまる「おっさんずラブ」ならなおさらだ。
ネットでの反応を見ていたら、おそらく視聴率の倍以上の人が見ているのだと思う。
CMも画面下にテロップで流すものを中心にするなど、形態を変えていかないとダメではないだろうか。
それはさておき、「おっさんずラブ」は当初、私の録画予約リストにはなかった。
録画し始めたのは、この記事を読んでからだった。
記事から引用する。
これは、みなさんにお勧めしたい。途中からでも、見たほうがいい。視聴率で話題になることはないだろうが(土曜の23時過ぎだし、裏にドラマが複数かさなっている)、しかし、ドラマとしては、これからきちんと話題になるとおもう(そうあってほしい)。
「ドラマとしては、これからきちんと話題になるとおもう(そうあってほしい)」は、まさにその通りになった。
これを読んだ時点で、ほぼ半分の第3話まで終わっていたのだけど、「途中からでも、見たほうがいい」という文言が決め手になって、第4話から録画を開始した。
ギャグは今どきのドラマの大袈裟で鼻につくものではなく、もっと洗練されている。クスッと笑える。大笑いできるシーンもある。
しかしそれ以上に、切ないシーンが素晴らしい。LGBでなくても部長や牧くんの切ない気持ちに感情移入できるのではないだろうか。
特に牧くんが「愛する人に迷惑をかけたくない」と身を引こうとする場面は多くのLGBの共感を誘ったのではないだろうか。
実際、ゲイであることを公表し、レインボー活動などでも知られる文化人類学者の砂川秀樹氏も「私の周りのLGBTの間でも全体的に評判が良い」と評価している。
では、全般的にはどうだったか。
評論してくれている人がいた。
高い満足度はF1(女20~34歳)とM2(男35~49歳)の突出にけん引されてのことで、F3M3(男女50歳以上)は平均的なドラマと同じ程度の評価に留まっている。
男同士の恋愛が中心だが、どうやら年配者の心には届かなかったようだ。
(直前記事より)
まあ、年配の人には難しいだろう。うちの母とかは気持ち悪いとかいいそうだ・・・。
F1が高いのは分かるとして、M2の満足度が高いというのは少し意外だった。
だが私自身の男性に対するカミングアウト率で考えると、M3以上は某クラブで知り合った人以外ほとんどないのに対して、M2はけっこう多いことに気づいた。
あまり抵抗のない世代なのか?
個人的にはLGBTの恋愛に困難が伴い、それゆえに味わう武蔵(吉田鋼太郎)や牧(林遣都)の切ない思いが強烈に伝わった。こうした現実を初めて目の当たりにした人も少なくないだろう。マイノリティ問題に対する教育効果は抜群で、社会派ドラマと言っても良いくらいだ。
(直前記事より)
「マイノリティ問題に対する教育効果」ーー強く期待したい。