揺らぐ性を生きる~私はジェンダー・フルイド

ジェンダー・フルイドという概念を1人でも多くの方に知っていただきたく、いろいろと書いております。

紳士はモテる

銀座のなじみのスナックへは、仕事で上京したときにはもちろん男モードで行くのだけど、自宅から行くときはミユキで行くことが多くなった。

 

以前、隣りに座ったお客さんのことが忘れられない。

60歳過ぎの小太りの方で、見た目はハンサム(この歳だとイケメンよりハンサムだよね?)ではないのだけど、とても優しい人で、かといって優男ではなく、男っぽい感じの人だった。

大きな漁船の船長という感じ。

ママにも店の子たちにも本当に親切で、押しつけがましいことも言わず、一人カラオケを楽しんでおられた。

セクハラとは縁遠い感じの人。レディを尊重するジェントルマンだった。

私は、この人はモテるなと直感した。

 

何よりも嬉しかったのは、ミユキをしっかりと女性扱いしてくれたこと。

女装バーに来る男性たちも女扱いしてくれるけど、それは性対象と見ているから。

そのお客さんはその手の趣味はないようで、普通に女性扱いしてくれた。涙が出そうなほど嬉しかった。