揺らぐ性を生きる~私はジェンダー・フルイド

ジェンダー・フルイドという概念を1人でも多くの方に知っていただきたく、いろいろと書いております。

テレ朝は、セクハラ「二次被害」の加害者では?

福田元次官のセクハラ疑惑で、テレビ朝日が自社の女性記者が被害者だったと名乗り出た。

mainichi.jp

女性記者は、セクハラを受けたことを報道したいと上司に申し出たという。勇気を称えたい。

だが、その上司は「報道することで特定され、二次被害に遭うので難しい」と答えたのだと言う。

それで女性記者が、週刊新潮に持ち込んだ。

テレビ朝日の報道局長は、この女性記者の行為を不適切とコメントしていた。

 

「セクハラの二次被害」とは何か、まず調べてみた。

セクシャルハラスメントの「二次被害」とは何ですか? | サポートハウス じょむ

 

だいたい想像していた通りだった。

最後の「◎人間不信による人間関係の破綻」という箇所を読んでほしい。

加害者に対してのみならず、被害を打ち明け最初は同情的だった同僚や友人が次第に自分から遠ざかってしまった場合など、ますます人を信じられなくなります。自分の人を見る目が信じられなくなると、新たな人間関係を作ることがとても難しくなり、人間関係が破綻してしまう場合があります。

報道局長が「不適切」とした女性記者の行為、すなわち週刊新潮へのスクープ持ち込みは、まさに「人間不信による人間関係の破綻」ではないだろうか。

 

これを根拠にテレ朝を、セクハラの二次被害の加害者というのは言い過ぎだろうか?

 

それ以前に、上司が忖度したのは、女性記者のつらい気持ちや二次被害ではなく、記者クラブ財務省の感情だったという疑いも拭い去れないでいる。

 

<追記>

仮に報道局長の言う通り「二次被害」に配慮したのだとしても、女性記者本人はジャーナリストとして勇気を持って告発したいと考えたのに、上司は「世間から誤解を受けるかもしれないから泣き寝入りしな」と言ったということです。

それでは不信感を抱かれて、スクープをよそに持って行かれても当然であり、テレ朝がいう「不適切」な行為とはとても言えないでしょう。

私は、この女性記者が不憫でなりません。